5-inch Wheel Travel

４月はマリンバイクスのミーティングとシーオッタークラシックへ行ってきました。

インテンスから新設計のフルサスペンションバイク・SPIDER275シリーズが発売されるのですがシーオッタークラシックの行わるたモントレーのとあるホテルで３日間にわたりインテンスとミーティングを行ってきたのでご紹介したいと思います。
2016年モデルというより2017年モデルの前倒し的なSPIDER275はカーボンモデルとアルミモデルの２種類が発売されます。
カーボンモデルは既にインテンスのWEB Siteでもシーオッター開催に合わせて公開されているのでご覧になられたかたもいらっしゃるのでは無いかと思うのですが・・・

SPIDER275はアルミモデルもカーボンモデルも新設計のJS Tuneが施されています。JS Tuneとはインテンス社の創立者で現ファウンダーのJeff Steberがチューニングしたという意味でインテンスのサスペンションは各モデル毎に同一のVPPを用いてきたのではなくトラベル量やモデルに合わせてJeffが様々なテストを行い今までも専用設計されておりそれを表してJS Tuneと呼ばれるようになりました。ジオメトリーはカーボンもアルミモデルも同じでフレームマテリアルとリアエンド幅が異なるサスペンションフレームは素晴らしいパフォーマンスを約束します。トップチューブは長めに設計されスローピングに、リアセンターはショートとなり今までのスパイダーとは目指すものが違うトラベル量５インチのバイクです。
インテンス以外のイエティやピボットの担当者ともシーオッターで話しましたが、アメリカで今もっともホットなバイクは皆んな口を揃えて５インチだと言っていました。その背景には登り下りを共用できるマシンをユーザーが求めていることからも解ります。アメリカはパークやトレイルも日本とは違い沢山ありますが２、３時間も登りっぱなしでその後に楽しい爽快な下りがあるトレイルライドを楽しんでいるライダーが急増しています。インテンスで営業やイベントプロモーションに関わるチャッピーやサムも全く同じことを言い彼ら自身もトレイルライダーです。また、エンデューロレースの参加者も増えている現状も同じく登り下りの共存です。私は５インチトラベルのニューバイクを見せられた時にロングトラベルバイクが成熟した為にやることがなくなったのかなと思いました。しかし５インチバイクの需要が大きくジオメトリーも新設計された実際は登れるリアサスがホットアイテムとなっているようです。カーボン素材が主流となり価格も高騰している中でハードテイル、ロングトラベルバイクにトレイル用と個人で２台、３台と持つことは難しいなか５インチバイク１台で登り下りを楽しめるバイクが流行っているのではないかとも思いました。

SPIDER275C (カーボン) には２種類のフレームがあります。
NMとSLです。
コンプリートキットでは、FactoryとProにはSL Frameが使用され、Foundation, ExpertのキットにはNM Frameが使用されていて違いはカーボン素材です。
SLはNMと比較して剛性が高く軽量で約300gほど軽量されていると聞きました。
SL Frameのみフレーム販売が行われハードウエアにはチタンが多く使われリンクもカーボン製になっています。リアはSL/NMともに148mmスルーアクスルになっていてリンクのボルトシステムも変更されています。
リアはSL/NMともに148mm スルーアクスルになっていてリンクのボルトシステムも変更されています。

The rigid, lightweight properties of carbon fiber combined with agile geometry deliver this incredibly fun, nimble, and light trail bike. Designed for trail riding and racing, the optimized wheel path and efficient pedaling platform create a well-rounded machine that climbs and descends with equal skill.

インテンスのサイトにあるSPIDER 275Cの紹介に書かれている上記の内容
トレイルバイクとして新たに設計され登り下りのバランスのとれたジオメトリー
「アジャイルジオメトリー」
では、このアジャイルジオメトリーとは何ぞやといことを、

一言で言うと、
アグレッシブ・ジオメトリー
カテゴリーではXC/TRAILとなっているが過去のそれらのものとはまったく違う、より攻撃的なジオメトリーでヘッドアングルは少し角度がつきBBは低くなっている。トップチューブはスローピングで少し長くチェーンステーは短い設計となる。６インチトラベル(150/160mm)バイクは下りを得意とするバイクとして設計されているがアメリカで主流となる５インチトラベルバイクは平坦な走路や登りにもペダリング効率を上げアジャイルジオメトリーの採用で下りもこなす万能バイクとなる。無論、エンデューロやダウンヒルといった下りを中心とするレースにおいてはTRACER275やM16を選択することが望ましいがNEW SPIDER275はマウンテンバイク本来の楽しみの要素の大部分を満足させてくれる、
それが、Agile Geometryです。