日進月歩、
果たして、自分の仕事は前に進んでいたのか・・
瞼を閉じて、眠りにつく前に、時々そんなことを考える。
ビジネスなのか、ホビーなのか、というと、
私自身は、自転車のプロフェッショナルではないし、超がつくほどの愛好家でもない、
もし、ホビーだとするなら、間違いなくフィッシング(釣り)に関わることを選んでいる。
ホビーは楽しく、ビジネスは苦しいものとは大きな間違いであるとも思う。それは、自分が活躍させることのない自転車やパーツであっても、そこに情熱をかけると、バイクやパーツが輝きだすから、
それらを選択し利用してくれる人たちがいること、
それが、私自身の仕事の大きなモチベーションであるからだ。
そして、それがどんなに多く販売されているものや、有名なブランドよりも、自分たちが創り続けているブランドを選択してくれる使い手がいることが一番の幸せである。
しかし、近年は大きなパワーや喜びを感じれなくなっていることも事実であった。
多くの、理由や環境の変化もあるが、
一番の理由は、固定観念だと私は思う。
結果を導く過程に、固定観念が切り拓く作業の道を閉ざしているように思える。結果は常に求められるし、求め続けるが、マイナスなバイアスでは、始めるという機会さえ失うことになる。
他人という、自分自身ではコントロールできない人にも影響は受けるが、
自分の立場から言えば、この多くは他人の責任ではなく、すべてが私自身の責任であることは間違いない。
現在、マーケットでは、特価販売が始まったとか、どこかのブランドは大量の在庫を抱え苦しんでいるなど、またネットビジネスや中古販売でもネガティブな情報が毎日飛び込んでくる。
目に見えなくとも、声にして聞かなくとも、嘘や保護的な考え方は、嫌でも聞こえてくる。
そんな、大きな渦の中で、もがき苦しみ死にたくはない。
好きなことだけして生きると言うのは、ホリエモンが言うほど、たやすくできることではないが、
少なくとも、できる限り自分も嬉しく、楽しく、仕事ができれば、好きなことをしていると言えるのではないかと思う。
幸いにして、うちの会社は数名の従業員しかおらず、とてもコンパクトな会社だ。もちろん、日々の売上や販売状況も気になるが、小さいがゆえに柔軟であり、年齢や経験値によらず、感化されることも多い。
いま、毎日がとても楽しく充実している。
6月1日に発表する、神戸の小学生の声から始まった自転車用のシート(サドル)は、とても特殊でパーツとしては、マーケットも小さく金儲けになるかと言われれば、答えは多分?「いいえ」となってしまうのだが、自分たちが創り上げるという部分では、大きなモチベーションになる。マイナスなバイアスを持たず、結果よりも過程を考えて進むからこそ、創り上げることのできる仕事であり、結果を求めるのであれば、相応な努力を惜しまないという覚悟があるからこそ楽しめるのである。
椅子に座っていては、とは思わない。 机の前でも、上でもできる仕事はたくさんある。
現場だけでもなく、汗をかくことだけが仕事ではない、
それが、どのような環境や作業でも、頭の中に固定観念を持たず、情熱と成功を描き前に進むことが、
仕事だと私は思う。
最後に、
この、ARESBIKES MINATO SADDLEの製作に関わってくれた方、すべてに感謝します。
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